「おさんじ」とはおやつの別名!

  昔、午後2時頃から4時頃までの時間を「八つ刻(やつどき)」と言っていました。


  江戸時代中期頃までは一日二食だったため、「八つ刻(やつどき)に小昼(こびる)」といって間食をしたことから、この時間の間食のことを「おやつどき=おやつ」というようになりました。


  ただしその後、この時間の食事は正式な食事の習慣として一日三食になったので、今のおやつの意味あいとは違います。


  一日三食が定着するようになってから、午後三時前後にとるようになった間食を「おやつ」というようになったのが現在のおやつの意味です。

 

  明治5年に時刻制度が変わってから、お三時(おさんじ)というようになった地方もありますが、ほとんどがそのまま「おやつ」を使っています。


  「お」は接頭語になるのですが、京や大坂では「八つの刻」に本願寺が太鼓を打ち鳴らしていたので、寺に対する敬意がこの言葉に含まれている、とも言われています。